このサイトでは「やりたい仕事」×「年収アップの実現」をすることを一つの目標にキャリアについて考えるトピックを紹介しています。
今回はサイトのコンセプトのど真ん中ともいえる「自己分析」の話です。
私は職種を変えるキャリアチェンジ転職をしていますが、営業を辞める最後の年の年収が428万円、今は年収1000万円を超えています。
やりたい仕事で年収アップを実現するきっかけとなったのは、この自己分析にあると言っても過言ではありません。
それくらい、転職活動において”自己分析”は非常に重要なものだと思っています。
スポンサーリンク
転職活動における自己分析
自己分析には大きくわけると2つの方法があります。
2つの自己分析
自分史分析・ストーリー分析
適性テスト分析
今回は、自分の強み・得意なことを発見するための適性テストによる定量分析について紹介します。
厳密には、強みを発揮することは自己効力感に直結するので、好きなことを発見することにもつながっていますが、主な目的は”強み”の発見と捉えてよいと思います。
もう一つの自己分析である、自分史・ストーリー分析では特に自分の好きなことを見つけるのに有効であり、こちらも自己分析において必須だと思います。
あわせて読みたい
-
-
転職のための自己分析|なぜ社会人こそ自己分析をするべきなのか?
このサイトでは「やりたい仕事で年収アップ」をコンセプトに、キャリアアップに関する情報、アイデアを発信しています。 今回は、やりたい仕事で年収アップをするために欠かすことのできない自己分析の方法を紹介し ...
続きを見る
自分の「強み」を発見する方法
自分について知るためのツールなどはいくつかありますが、その中でも非常に有名な適性テストであるストレングス・ファインダーが圧倒的におすすめできます。
ストレングス・ファインダーは直訳すると、強みを発見するもの。
これはかなり有名なツールですので、いまさら私が紹介するまでもないかもしれませが、簡単に紹介しておきます。
ストレングスファインダー
1935年設立のアメリカのコンサルティング企業のギャラップ社が開発
オンラインの適性テストで「強みの元=才能」を見つけ出すツール
全世界で200万人以上の受診実績があり
ストレングス・ファインダーを受けることにより、客観的に自分の強みの源泉となる才能=資質を見つけることができます。
自分史・ストーリー分析を合わせて実施することで、自分の好きなことと自分の強みをあぶり出していきます。

ストレングス・ファインダーの値段・料金は?
ストレングス・ファインダーはかなり質の高いテストのため無料で受けることはできませんが、2000円もかからないので安心してください。
適性テストを受ける方法が2つあります。
2つの受験方法
関連書籍の特典(1944円)
公式サイト・アプリから受診(19.99米ドル)
公式サイトから受けるよりも、関連書籍を購入する方法がコスト的にもリーズナブルです。
下記の関連書籍を購入すると、書籍巻末の表紙の裏に綴じ込みがあり、オンライテストのURLとアクセスコードを入手することが可能です。
ちなみに、私は2冊とも読んでいますが、仮にストレングス・ファインダーの受診特典がなかったとしても書籍単体で十分に価値のある内容ですのでで文句なしにおすすめできます。

さあ才能(じぶん)に目覚めよう
ストレングス・リーダーシップは主にマネージャー向けに自分と部下たちの強みをいかに活用していくかということに主眼が置かれた組織マネジメントに関する本です。
自己分析にフォーカスするのであれば『さあ才能(じぶん)に目覚めよう』がおすすめです。
自己啓発本を思わせるようなタイトルですが、中身はかなり骨太な内容です。
特に、注目に値するのは、強み、才能、といった混同されやすい言葉を明確に定義、解説している点です。

キャリアにおける「強み」の定義
この本は本当におすすめできる書籍ですので、是非読んでもらいたいのですが、特に注目に値する部分とピックアップして紹介したいと思います。
『強み』の定義、そして『強みの構成要素』を明快に説明している点は、何回も読み直したい部分です。
強みの定義 「強み」とは「常に完璧に近い成果を生み出す能力」
そして、強みは、才能、知識、技術の3つによって構成されていると説明しています。
強みを構成する三要素
才能
=無意識に繰り返される思考、感情、行動のパターン
知識
=学習と経験によって知り得た心理と教訓
技術
=技術とは、行動のための手段・知識の体系化をもたらすもの
この3つの中で、才能が土台として最も重視されています。
知識と技術は後天的な学習や経験によって身につけることができるのに対して才能は天性のものであり、知識と技術を使って、天性の才能に磨きをかけることによって、強みは作られると説明しています。
そして、才能を発見するのがストレングス・ファインダーになります。

『才能』の定義
才能とは、「繰り返し現れる思考、感情および行動パターンであり、何かを生み出す力を持つ資質」
才能とは、繰り返し現れる、思考・感情・行動のパターンであると説明されています。
そして、そのパターンは脳の神経回路・シナプスによって決定されているので、10代半ばを過ぎると大きく変わることはないことも言及されています。
いわゆる”天賦の才”と言われるのは、シナプスによる固有の思考・感情・行動パターンにより規定されていることになります。
このときに重要なのは、天賦の才を変えようとすることではなく、自分の天賦の才を正確に把握し、上手に活用することでしょう。
『知識』の定義
知識とは、学習と経験によって知り得た心理と教訓
と定義されています。
そして知識については以下の2つに分類できるとしています。
2つの知識
事実に基づく知識(勉強によって身につけることのできる知識)
経験によって身につく知識
『技術』の定義
技術とは、行動のための手段である
技術というと文系職種の場合少しイメージが湧きづらいですが、いわゆる”スキル”と呼ばれるもの全般を考えるとイメージがつかみやすいと思います。
よりテクニカルなものでは、文書作成スキル、エクセルのスキル、分析スキルのようなものが相当してます。
もう少し抽象的なものだとプロジェクトマネジメントスキル、ファシリテーションスキルなども含まれるでしょう。
才能・知識・技術に関する注意点
この本では高いパフォーマンスを上げるためには、才能が最も重要な要素となることが繰り返し指摘されています。
自分の業務を無事にやり遂げるのに必要な知識や技術を学ぶことは、たいていの分野でできる
しかし、どんな分野であれ必要とされる才能がなければ「常に完璧に近い成果」を収めることは絶対にできない
まずは、何よりも自分の才能を見極めることが重要ということです。
自分の才能を特定できなければ、それを補強するために、必要な知識、技術がわかりません。
本書の中でも、才能を特定する前に、目的もなくやみくもに多くの知識や技術を学ぼうとして、ビジネス講座に通ったところで飛躍的な成長はできない、とバッサリ切り捨てています。
努力と才能
また興味深いのは、苦手なことでも経験を重ねれば、誰でもある程度上達するものであり、それを才能と勘違いしないように警鐘を鳴らしています。
経験を積んだからといって「完璧に近い成果」が収められるとはかぎらない
分野に関係なく強みを発展させるには天性の才能が必要となる
つまり、才能のないところでいくら努力をしても一級品になることはできないことが指摘されています。
私が「営業を辞めた」理由はまさにこのことを身を持って実感していたからでした。
営業ではいくら努力しても一級品になれないと思い、自分が努力が報われる分野を特定してキャリアチェンジをしたのです。
才能はどうやって見つけるのか?
この本の中では、ストレングス・ファインダー以外での才能の発見の仕方についても言及されていますので、紹介しておきましょう。
才能を発見するヒント
切望
=自分が夢中になれるものは何か
修得の速さ
=マスターすることが早いものは何か
満足感
=やっていて充実感があるものは何か
客観的に、自分のことを観察することが推奨されています。
これは、私が紹介している自分史分析・ストーリー分析と同様の目的・手法と全く同じです。
才能とは脳回路による反応パターンですので、さまざまな状況下で自分は無意識にどのような反応をしているのかを観察するのが、才能を見つける手がかりになると説明しています。
強みにフォーカスしよう
自己分析による自分の強みを発見することは、キャリアを構築していく上で重要だと思います。
私自身も営業時代は「ハマっていない」不完全燃焼がありましたが、今は自分の強みを発揮できている感覚があります。
「やりたいことしながら、年収をアップする」というと、ひょっとしたら耳障りのよい理想論に聞こえている人もいるかもしれません。
でも、私の中では「やりたいこと」を仕事にできているから「年収をアップ」させることができているという感覚があります。
そのための第一歩として、まずは”自己分析”に真剣に取り組んでみることをおすすめします。
市場価値診断ツール”ミイダス”の活用
市場価値という観点から自分を見つめ直したいときには、MIIDAS(ミイダス) がおすすめです。
転職エージェントのパーソルが運営しているサービスで、無料で市場価値診断を行うことが可能です。
だいたい5分から10分でざっくりとした自分の市場価値の相場を押さえることができるので非常に便利です。
自己分析と並行して、自分の市場価値を押さえておくのもいいでしょう。