先日こんなポストがFacebookで回ってきました。
このポストでは「好きなことをしないと、稼げるようになれなくなる」ことを警鐘しています。
これについては私自身もそういう方向に世の中が変わってきていることを実感しています。
一方で、転職前の20代の私は、そもそも「自分の好きなことがわからない」という悩みを抱えていました。
「好きなことを仕事にして、年収アップを目指す」というコンセプトでこのサイトを作ったのも、自分自身の実体験がきっかけとなっています。
今回は、好きな仕事の見つけ方にフォーカスして、いくつかの視点を紹介したいと思います。
Contents
好きなことの見つけ方 by ホリエモン
まずは、著名人の方々が「好きなことを見つける」方法についてなんと言っているのかを見ていきましょう。
まずは、ホリエモンこと堀江貴文さんです。
自身のYoutubeチャンネルの中でこのように語っています。
ホリエモンの視点
手当り次第に手を出す。とにかくやってみる。
実際に体験することでしかわからないことがある
*例えば、ゴルフの面白さは話を聞いているだけではわからない
堀江さんは、とにかく色んなことをやってみること、特に「実体験」を多く積むことを推奨しています。
特に、最近はネットでなんでも情報が拾える分、実際に経験していないのにわかったような錯覚に陥っている人が増えているようにも思います。

好きなことの見つけ方 by けんすう
次に紹介したいのは、nanapiの創業者である”けんすう”こと実業家の古川 健介さんです。
けんすうさんは、思想家に近いポジションとして私は捉えておりSNSで彼のコメントに考えさせられることも多いです。
この記事も非常にバズっていた記事なのでご覧になっている方もいるかと思います。
思ったより時間かかってしまいましたが、書きました。
やりたいことがなくて、立ち止まってしまう20代の人向けの記事|けんすう @kensuu|note(ノート) https://t.co/FjgtHRk1ZC
— けんすう@マンガサービスのアル (@kensuu) May 1, 2019
けんすうの視点
20代は「バラエティの数=幅広い経験」を増やし続ける
30代になったら「人からのニーズが高くて」かつ「人がいうほど努力がつらくない分野」の掛け算で専門性を決める
けんすうさんはこの件に限らず、いつも具体的で現実的なアプローチの話をされるので非常に勉強になります。
凡人の私のような人間に寄り添った上でアドバイスを発信されているので、共感できる点が多いです。
「努力が無限にできるほど夢中になれるものがあると信じてる」ですが、これはいったん忘れてください!
20代のうちはたぶんなかなか見つからないです。
これは20代の頃の私に聞かせてあげたい名言だと思います。
多くの成功者は「夢中になれるものがかならずあるから、探せ!見つけろ!」と言いますが、そんなに簡単には見つからないので、焦燥感がつのるだけで自己嫌悪に陥ってしまうということも起こりがちです。
20代のうちは、「バラエティを増やす」ことだけにフォーカスするといい
一旦「好きなことを見つけなくては」という焦る気持ちは押さえ、とりあえず今は「経験を積むこと」だけにフォーカスすればいいとアドバイスは、多くの人が勇気づけられるのではないでしょうか。
ちなみに、このけんすうさんのポストを巡っては、他の著名な経営者の方々も反応しています。
まずは、LINEの取締役でありCSMO(最高戦略&マーケティング責任者)の舛田 淳さん。
20代はやりたいことなんて何もなかった。20代はとにかく自分へのリクエストに応え続けて自分が割と出来ること・得意なこと・評価高いこと、ずっとやり続けられることが何かをわかっていった。やりたいことに悩むより、とりあえず動き続けたほうがわかることはある。 https://t.co/k50hs5EAJU
— 舛田 淳 @ LINE / 休暇中 (@masujun) May 1, 2019
そして、メルカリの社長の山田進太郎さんも反応。
僕も20代は、US移住してみたり、飲食やろうとしてみたり、リノベビジネスやりたくていろいろ調べたり、いろいろ迷走しました。ザ・隣の芝は青い
— 山田 進太郎 (@suadd) May 1, 2019

好きなことの見つけ方 by 前田裕二
次に紹介したいのはShowroom代表の前田裕二さん。
前田裕二さんの書籍、メモの魔力から抜粋です。
前田裕二さんの視点
経験の数を増やすことで「やりたいこと」を見つける確率を上げるべき
経験がないものは好きになれない。
「好き」「こんな風になりたい」という気持ちは、原則として経験が多大に影響されている
「経験」という土台が、「好き」という気持ちを作ると指摘しています。
私はこの本を読んだときに、就活生の就職人気ランキングのことを思い出しました。
毎年JTBなど自分の身近で経験したことがあることが、人気ランキングとして上がってきますが、これも「経験値のなさ」が原因と捉えることができるでしょう。
ちなみに、私は絶対に自分が到達できないヒーローのような存在として前田裕二さんのファンなのですが、前田さんの初めての書籍「人生の勝算」もおすすめです。
好きなことの見つけ方の共通見解
これまでのコメントを集約するとすれば、みなさん共通していることは「経験値を増やそう」ということ。
特に経験のバリエーションを増やすことの重要性が、共通して指摘されています。
好きな“作業”に注目する
私自身も社会人になって数年たったあとに好きなことを発見した人間なので、一例として私の見解も紹介します。
著名な方々のコメントのあとに私のような凡人の見解をご紹介するのはやや気が引けますが、ここは私のサイトなのでご容赦ください。
経験のバリエーションを増やすことは、好きなことを発見するのに役立つとは思いますが、仕事にするのであればさらに深ぼって考えた方がいいです。
私のおすすめは、好きなこと(テーマ)ではなく、好きな作業(アクション)に注目することです。
「好き」を仕事にするポイント
好きなこと(テーマ)・・・△
好きな作業(アクション)・・・○

趣味を仕事にするのはよくない?
以前はよく趣味と仕事はわけるべきであるという考え方を聞くことがありました。
趣味と仕事を分ける派の主張
趣味を仕事にした瞬間に楽しくなくなってしまう
趣味は趣味のままにしておくのが幸せ
自分自身のやりたいという純粋な好きの気持ちではなく、市場や顧客に合わせることの優先順位が高くなることが多いです。
結果として、そのギャップがストレスに繋がり、好きだったものが楽しめなくなってしまうというのが、彼らの基本的な主張です。
仕事にするなら作業に注目
私は、趣味という好きなテーマだけに着目し、好きな作業という視点を見落としている人が多いのではないかと思っています。
例えば、音楽鑑賞が趣味の人が音楽関係の仕事に就きたいという場合、好きな”作業”は音楽を聞くことです。
ですが、音楽関係の仕事の多くは、「音楽を聞くこと」ではなく、「取引先と交渉する」「関係者間の調整をする」「企画を立てる」などの作業が中心となるのが一般的です。
仕事時間の大部分を占めるのは“作業”ですので、好きなテーマの仕事を探すのではなく、好きな“作業”を探すべきだと思います。
この考え方を転職に当てはめて考えると、好きなテーマは「業界」で、好きな作業は「職種」に当たります。
好きな作業を発見する自己分析
前提として、いろいろな作業の経験値を積むことが重要なことは、著名人の方が指摘している通りでしょう。
ただし、経験値を積んでいるだけでは、自分の好きなことをはっきりと自覚出来ない可能性があります。
多くの経験がどんどん流れていってしまって、無自覚の状態です。
自覚的に”好きな作業”を今までの経験値の中から発掘するのに有効なのが自己分析です。
社会人こそ自己分析をすべき理由
就職活動の際に自己分析をやったことがある人は多いと思いますが、私は一定期間の仕事経験がある社会人こそ、自己分析をやるべきだと思っています。
なぜなら、仕事に関する”作業”の経験値が、学生の頃よりも格段に上がっているためです。
学生時代に経験する作業は、遊び・学習などがメインなので、仕事の作業とは異なる経験値であることが多いです。
社会人としてある程度の年数が経過した状態で行う分析は、「自分の好きな仕事・職種」を発見する上で非常に有効であると思っています。
私自身も自己分析を通して、営業を辞めて、「マーケティングの仕事」がしたいと気づくことができました。
好きな作業のヒント=フロー体験
フロー体験とは心理学者のミハイ・チクセントによって提唱されたものですが、かいつまんでいうと「時間が立つのを忘れる位、物事に没頭している状態」のことを指しています。
過去を振り返ってみて「いつの間にかこんなに時間が経っていた」と感じる程、没頭した作業経験を見つけることが、自分が仕事にすべき作業=自分にぴったりの職種を見つけるヒントにつながります。
自己分析は、転職は非常に重要な要素ですので、別途詳細はこちらでまとめています。
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好きなことを仕事にすると人生は充実する
好きなことを仕事にしないと豊かになれない、満足のいく年収が得られなくなるという流れになってきているということは、そのとおりだと思います。
一方で、金銭的なメリットだけでなく、シンプルに好きなことを仕事にする方が楽しくて、人生が充実すると当たり前の事実は改めて認識しておいた方がいいでしょう。
私は営業時代は何度も会社に行きたくないと思う瞬間がありましたが、職種を変えた今はほとんどそういうことがなくなりました。
もちろん、現実的にすべての瞬間が楽しい事ばかりで、キャリアに関する悩みはゼロ、なんてことはありません。
ただ、明らかに言えることは、仕事をしていて夢中になれる瞬間・楽しいと思える瞬間が過去に比べて圧倒的に増えたということです。
これは単純に年収だけでは測ることができない、非常に大きなメリットです。
自己診断ツール”ミイダス”の活用
市場価値という観点から自分を見つめ直したいときには、MIIDAS(ミイダス) がおすすめです。
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だいたい5分から10分でざっくりとした自分の市場価値の相場を押さえることができるので非常に便利です。
自己分析と並行して、自分の市場価値を押さえておくのもいいでしょう。