私は営業職をやめて、今はマーケティング職としてサラリーマンをしています。
いわゆる、職種を変えるキャリアチェンジ転職の経験者です。
営業をやめたいという人は結構多く、世の中一般的に言って営業職は人気のない職種と言えるかもしれません。
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私は「営業は向いていない」と思っていましたが、実はそこまで営業が嫌いというわけではありませんでした。
実際、営業職で学んだことも多くあり、営業職時代に培われた知識・スキル・経験は現在の私の強みの一つになっていると思っています。
一方で、「営業を経験しておいてよかった」とは思いますが、営業を続けることなく営業をやめてよかったというのが率直な感想です。
今回は、私が営業をやめてよかったことをご紹介したいと思いますので、キャリアステップを考える上での参考にしていただければと思います。
年収が倍増した
私が営業をやめてよかったと思うことはいくつかありますが、まず年収がアップしたというのは一つ大きな理由です。
約6年間の営業職の最終年収は428万円でしたが、今では年収が1000万円を超えています。
自分が好きで興味があり、自分の強みを発揮できる適正のある職種に転職できたことは年収アップの大きな理由の一つです。
単純に営業が嫌でやめたのではなく、自分の適正にピタッと合った職種に転職できれば中長期的には高確率で年収を上げることができると思っています。
もちろん、年収を上げるためには年収レンジの高い業界・企業を選ぶことも合わせて重要です。
私は、短期的にも年収をアップさせたかったので、年収の高い企業をピンポイントで狙い撃ちをして転職をしました。
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営業をやめるときに、なんでもいいから転職できるところに転職するのではなく、自分が好きなこと・得意なことにフォーカスすることが最も重要です。
自分の適正に合った仕事をすれば、パフォーマンスが上がり、報酬もアップする。
そうやって、相乗効果のサイクルにキャリアパスを乗せていくことが、キャリア構築のポイントだと思っています。

仕事のやりがいが上がった
私は、営業は向いていないと気づいていから、自分の中では自分の強みを発揮しきれていない不完全燃焼感を常に感じていました。
サッカー選手が、野球の試合に出ているもどかしさのような感覚、「違うフィールドならもっと自分はできるはず」という悔しさも混じったもどかしさを今でも覚えています。
自分の天職を見つけることは、それだけで大きな価値があり幸せなことだと実感しています。
自分の強みをフルに使って、自分の会社やプロジェクトに貢献できているという感覚、充足感。
営業をやめて、自分の適正にあった職種にキャリアチェンジできたことは、仕事のやりがいを大幅にアップさせてくれました。

「やる気が出ない」と悩むことがなくなった
私は元々心理学が好きだったこともあり、やる気やモチベーションをどうやったら高めることができるのかを、営業職の当時は考えていたように思います。
向いていない仕事をしていると、頑張るために労力が必要になります。
営業目標を達成していくためには、モチベーションを鼓舞し続ける必要があったのです。
ところが、マーケティングの仕事のコアである人の心を動かす仕掛けについて考えることは、努力を必要とせず無意識のうちに勝手に行うことができます。
自分が好きなことをするのに、モチベーションを必要としません。
それは仕事中に限ったことではなく、街を散歩したり、何気なくテレビを見ているときも、いつも自然と考えて“しまう”状態です。
それを「心地よい」「楽しい」と感じられることは、自分の職種の適正にあっていることなのだと思います。
やる気が出ないことに悩み、自分自身をどうやってセルフモチベートするかを考えているようであれば、キャリアチェンジを考えた方がいいのかもしれません。

働き方の自由度があがった
私はできるだけ無駄なことはしたくない、効率的に働きたい、自分のペースで仕事を組み立てたいと考えている人間なので、営業をやめることで働き方の自由度があがりました。
営業時代はどうしても調整ごとが多く、私一人では完結できない仕事も多くなりがちです。
深夜、土日も同僚やクライアントと連絡を取らなくてはならないことが多くありました。
また、営業職の頃は外出が多く移動時間も長くなることもあり、一日中外にいなくてはならないこともしばしば。
それでも社に帰り、見積もりや提案書を作ったりしなくてはならないこともあるので、一日のスケジュールを自分でデザインすることができません。
今の仕事はもちろん社内外の打ち合わせもありますが、もっとも基本的な作業は「一人作業」です。
主に、調べる、分析する、考える、資料作成が、私の仕事のコア業務。
そのため、時間や場所に制限されません。
会社にもよりますが、今の私の仕事は、事前にコミットした納期に一定以上のアウトプットを出していれば、どこでどのように仕事をしていようが文句は言われることはありません。
私は、少し考えを広げたいと思うときはオフィスから街に繰り出し散歩をし、集中してものごとを考えたいときはカフェにノートを持ち込み一人で仕事をしています。
自分の仕事時間を自分でデザインできるのは、私の性格に合っているようです。

仕事のストレスが激減した
多くの元営業職の方も指摘しているように、ストレスが減ったことも営業をやめてよかったことの理由の一つです。
代表的な営業職のストレスト
ノルマや営業数字のプレッシャー
厳しい顧客からの無茶な要求
上司からの詰め・圧力
土日祝日・残業など労働時間が長い
売りたくないものでも売らなくてはならない
ただ、もちろん仕事をしている以上、どんな仕事でもストレスはあります。
ただ、直接顧客と向き合っている営業が一番ストレスを感じることは間違いないでしょう。
また、営業職の上司の方がマーケティング職の上司よりもパワータイプの人が多く、ストレスを感じることが多い傾向あるように思います。
一方で現在の職種の主なストレスは、対人関係のストレスではなく、仕事のクオリティへのプレッシャーであり仕事に向き合う上で健全なストレスだと捉えています。
サザエさん症候群がなくなった
日曜日の夕方から夜になるにつれて明日からの一週間のことを思い憂鬱になる感覚。
いわゆる「サザエさん症候群」 です。
営業時代の私はまさにサザエさん症候群でした。
毎週月曜日の朝に営業会議があったのですが、目標に対して進捗が悪いときは本当に会議に出るのが嫌でした。
金曜日の夜が一番幸せで、休日の時間が経過するにつれてだんだん憂鬱になっていくというなんとも不健全な生活でした。
今ではすっかりそういう感覚はないので、休日もフルに楽しむことができています。

営業をやめたいと思っている人へ
このサイトでは、私自身の営業職からの職種転換の経験をベースとして、キャリアチェンジ転職の考え方やコツを紹介しています。
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営業をやめてよかった
この記事を書きながら、改めて私は営業をやめてよかったと思いました。
ただ、私が営業をやめてよかったと思えるのは、営業が辛かったからというよりは、「自分には営業よりも向いている、やりたい仕事がある」と思ったからだと思いま
す。
もし営業を今でも続けていたとしたら、仕事にやりがいを今以上の感じることも、満足のいく年収を獲得することもできなかったことは間違いないでしょう。
営業をやめたいと思っている方も、実際に営業をやめる前には「自分が本当にやりたいこと・やるべきこと」は何なのかをはっきりさせてから転職されることをおすすめします。